落石が起こった場合、気がついた人や起こした人はすかさず大声で ”ラク”と叫んでください。一般登山者である私たちは、”ラク” と山用語で行っても、”な~に?” ”なんだろな~”と思うかもしれませんので、通ぶらずに ”ラクセキ~” と言えばだれでも気づきます。

”ラクセキ”の声もしくは落石のはねる音を聞いたら、必ず左右20度程度範囲、自分の上(跳ねて横跳びすることを想定して)の場所を瞬時に落ちてこないかどうかを見極めることと、石の大きさによってもそうですが、横によける事。それが出来なければ頭を庇って斜面にくっつくことです。心理として、つい横の方を落ちていく石を見てしまいがちですが、自分に当たるかどうかが問題ですので必ず上を見ることです。

心得としてガレバを登るときは浮石は手で押さえて落石させない事です。

落石に関する注意点

1. 落石とは

  • 岩や石が自然に崩れたり、人や動物の振動で落下すること
  • 特に斜面が急で砂利や小石が多い場所、崩れやすい岩場で発生しやすい

2. 落石の危険性

  • 直接当たると骨折や頭部損傷など大きな怪我につながる
  • 下山中や崩壊斜面では自分が落石を起こす危険もある
  • さらに下の登山者にも被害を与える可能性がある

3. 落石を避けるための行動

  1. 斜面や岩場で慎重に歩く
    • 石や岩の上を踏むときは、安定性を確認してから踏む
  2. 声掛けや間隔を保つ
    • グループ登山では前後の距離を十分に取り、「落石注意!」と声をかけながら通過
  3. ヘルメットの着用
    • 岩場や崩壊地帯では必ず着用し、頭部を守る
  4. 脆い地形を避ける
    • クラックやザレ場、急斜面の小石が多い場所は注意
  5. 落石が起きやすい条件を把握
    • 雨上がりや凍結・融雪時は岩が緩みやすく落石が増える

4. 落石が起きた場合の対策

  • 避けられる範囲で岩の陰や大きな岩の裏に隠れる
  • 丸太や枝でも、即席の遮蔽物として活用できる
  • 下に他の登山者がいる場合は声で警告する
投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。