雪や氷の斜面で滑らないように、登山靴の底に取り付ける金属製のスパイク。クランポンともいう。


用途

  1. 歩行補助
    • 雪面や氷面で滑るのを防ぎ、安定して歩ける
    • 急斜面やトラバース時のバランス保持に役立つ
  2. 滑落防止
    • 足をしっかり固定することで、ピッケルと組み合わせて滑落停止が可能
  3. 登攀補助
    • 氷や硬い雪の斜面で蹴り込むことで、足場を作りながら登る

種類

  1. 爪数による分類
    • 10本前後(軽アイゼン):軽登山用、歩きやすく日帰り雪山向き
    • 12〜14本(中間アイゼン):一般的な雪山登山用
    • 14本以上(フルアイゼン):急斜面や氷壁登攀用
    • ハイキングなどではチェーンスパイクが多用されている
  2. 形状による分類
    • セミワンタッチ型:靴にバックルで固定
    • フルワンタッチ型:アイゼン全体を靴の底にしっかり固定、氷登攀向き
    • ストラップ型:軽登山向きで靴にひもで装着

使用上の注意

  1. 装着時
    • 靴にしっかり固定し、前後・横のずれがないか確認
    • 不安定だと滑落や怪我の原因になる
  2. 歩行のコツ
    • 足を上げすぎず、フラットに着地
    • 横歩きやトラバース時は爪の角度に注意
  3. メンテナンス
    • 金属部分のサビや摩耗をチェック
    • 使用後は雪や氷を落として乾燥

関連装備

  • ピッケル:急斜面での滑落停止や支点確保に使用
  • ハーネス・ロープ:安全確保の補助
  • ゲーター(スパッツ):雪や小石の侵入防止
投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。