熊スプレーの誤噴射防止対策

 熊スプレーは「万一の熊対策」として頼りになる装備ですが、実際に使う機会は一生ないかもしれません。とはいえ、いざという時に安全かつ確実に噴射できなければ意味がありません。

 熊スプレーには誤噴射を防ぐための安全装置が付いていますが、登山中の移動やザックへの出し入れの際にいつの間にか外れてしまうことがあります。 
・熊スプレーは頼れる装備だが誤噴射は大惨事になり得る
・安全装置は外れてしまうことがあるため過信しない
・二重ロックや追加の安全対策で誤噴射を防ぐことが重要

私が今使ってるやつ↓(参考AMAZON)

私が実際に経験した誤噴射トラブル

 ある山小屋で、登山者が安全装置が外れていることに気づかず誤噴射してしまい、宿泊客にスプレーがかかって騒然となったことがありました。その登山者がザックを置いた際に噴射したようで、私の顔面すれすれを通り抜ける風を感じた瞬間。まずいと思い「熊スプレー!」と叫んで皆に退避してもらいました。密閉空間での事。
 熊スプレーの成分は唐辛子由来のカプサイシンで、強烈な痛みを引き起こします。水で洗っても油性のためなかなか落ちず、かかった人はいつまでもヒリヒリと苦しむことになります。
 幸い大事には至りませんでしたが、数十人が被害を受け、誤噴射したご本人も平謝り…。山小屋全体に重苦しい空気が残りました。

私の誤噴射防止対策(超簡単確実)

 こうした事態を防ぐために、私は手製で追加の安全装置を作り、移動中は常に装着しています。ちょっとした工夫で二重ロックにすることで、万が一の誤噴射を確実に防ぐことができます。

特に山小屋や公共交通機関など、人が集まる場所に入る際には、

  • 安全装置が外れていないか必ず確認
  • 追加のロックを必ず装着を徹底するようにしています。

 熊スプレーは「熊から身を守るため」のものですが、誤噴射は仲間や他の登山者を傷つけかねません。使わないことが一番の幸せですが、持ち歩くなら安全管理を徹底することが大切です。

標準の安全装置がついている様子

標準の安全装置を外したところ
ギザギザが切ってあり
通常では外れないようになっている

ゴムひもで安全装置を作りました

後ろから見るとこんな感じ

安全装置を外したところ
行動中はこの状態にしています

投稿者

yamatano

1958年(昭和33年)生まれ 近畿の山々2,000m以下の低山のあらゆる尾根や谷からアプローチする山登りをしています。六甲山は250回以上、金剛山は400回以上、大峰、台高、鈴鹿の山々を主体に、登るブッシュハイカーです。

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