***コンテンツ一覧***
マムシ被害は日本で年間約3000人 死亡率は1%

活動時期と行動パターン
- マムシの活動期は 4月〜10月。特に気温が24〜28度になる頃に活発化します。
- 9〜10月は産卵期で、冬眠前の栄養補給のため活動が増えます。
- 蒸し暑い夕方〜深夜も動きが活発になります。
マムシの特徴
- 茶色で短く太め、独特の模様をもつ。
- 森林や藪の 湿気のある薄暗い場所を好む。
- 朝は太陽の当たる場所で体温を上げていることがある。
- 枯れ葉に紛れて見つけにくい。
- 人が来ても逃げないことが多い。
- ジャンプはしない。
- とぐろを巻いている場合、攻撃範囲は30cm程度。
- 1m以上離れれば安全圏。
登山者が被害に遭いやすい状況
- 山道やトレランで 知らずに踏んでしまったとき。
- 座った場所にいたとき。
- 藪漕ぎで 草むらに手を入れたとき。
- 沢登りで岩や滝を登る際、手をホールドにかけたとき。
- 沢筋の岩の隙間に潜んでいたとき。
予防対策
- 生息していそうな場所では 足元・手元に注意。
- 足首の防御:長ズボン+ハイカット登山靴+ゲーター。
- 藪に手を入れるときは トレッキングポールや枝で探る。
- 手袋を着用する。
- 短パン・半袖・ローカットシューズのような装備は危険。
咬まれたときの症状
- 棒でたたかれたような衝撃、激しい痛み。
- 数十分〜数時間で 腫れ・紫色の変色・水ぶくれ。
- 吐き気・発熱・めまい・頭痛などの全身症状。
- 重症化すると 意識障害や急性腎不全に至ることも。
- 症状は 数時間後に悪化する場合あり。
応急処置と行動
- 落ち着いて行動する(心拍数を上げない)。
- 沢の水や水筒の水で 患部を洗い流す。
- ポイズンリムーバは過信せず、口で絶対に毒を吸わない。
- 心臓に近い側を 軽く縛る(脈が触れる程度)。
- 同行者がいれば救助要請。待つ間は咬まれた部位を心臓より低く保ち安静にしておく。
- 単独や通信不可の場合は ゆっくり心拍数を上げないように歩いて下山するしかない。
- 出来るだけ早く医療機関を受診。