登山では沢を飛び石ではなく水流の中を歩いて渡ることを言う。
水がくるぶし以上、あるいは膝程度まである場合に「渡渉(としょう)」と呼ぶのが一般的。
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1. 沢を渡る場合の基本
- 飛び石を使える場合
- 飛び石の上を伝って移動する
- この場合は水に触れずに済むため安全だが苔などで滑って怪我をしないように注意
- 飛び石がない場合
- 川の中を歩いて渡る(渡渉)
- 夏場は水遊びのようで楽しいが、油断は禁物
2. 正しい渡渉の方法
- 靴は脱がない
- 靴を脱ぐと石で足を切ったり滑ったりしやすい
- 水が靴に入っても、対岸で脱いで水を出す
- 水流の弱い場所を選ぶ
- できるだけ膝より低い水深を選ぶ
- 急な流れや深い場所は避ける
- 姿勢と歩き方
- 足をしっかり踏ん張り、体の重心を低くする
- 不安定な場合は、岩や枝を支えにしてバランスを取る
- 補助の方法
- 手をつないだりロープを張ったりする方法もある
- ストック等を有効に活用し川下側にストックをいれ体制を安定させる
- しかし、できるだけ安全な浅瀬を選び、補助なしで渡れる場所を利用する
3. 間違いやすい表現
- 「沢を渡った=渡渉」と書かれることがありますが、
- 飛び石だけで水に触れずに渡った場合は、厳密には渡渉ではありません
4. 注意点
- 水流の強い場所や深い場所は絶対に無理をしない
- 足場が不安定なため、滑って転倒すると怪我の原因になる
- 複数人で渡る場合は、間隔を空けて安全を確保
5. まとめ
安全を優先し、必要なら補助具を使う
渡渉とは、靴を履いたまま水流に入って対岸へ移動する行為
靴を脱ぐ・サンダルに履き替えるのは危険
水流の弱い場所を選び、膝より深くないところで行う